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   読者の手作りスピーカー作品集K
 「フィンランドバーチで美しく、D-101Sスーパースワン」
                      緑川 昭夫

 作品について
     長岡先生設計 D-101Sスーパースワン

       
◎スワンシリーズの頂点を目指して設計された。
        バックロードホーンの傑作で、手作りの中でも愛され
        続け、最も作る方の多いスピーカーです。

       ◎このスーパースワンを緑川さんはフィンランドバーチで
        作った。木目にこだわり、ご覧のように見事な仕上がり
        になっている。
        製作期間は充実したもので、完成後の喜びと嬉しさは
        メールを見ても、私はハットするほど興奮した。

      このページで読者の使用しているもの
         合板の種類  フィンランドバーチ合板
         ユニット     FE108EΣ
         スピーカーグリル KG810
         ターミナル   T100
         
鬼目ナット   10cm用使用

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◎注文依頼は次の通りです。
 D-101Sスーパースワンの注文日05/8/8

  <注文の種類>:合板のカットとユニット等注文
  <E-合板カットサービス>
 @合板をカットするスピーカー名:D-101Sスーパースワン
 A合板の種類:フィンランドバーチ合板
 B合板の厚さ:15mm
 C取り付けるユニット名:FE108EΣ
 Dターミナルの穴の加工について:加工する
 E取り付けるターミナル名:T00 加工する
 F木口テープの注文:

 G鬼目ナットの注文:10cm18個入セット
 
 <E-スピーカーサービス>
 @注文するユニット名と個数:FE108EΣ×2
 Aその他の注文について:KG810(10cm) T00×2
 <何で知りましたか>:いつも見ているから
 <スピーカー歴について>:数回作った経験はある 

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製作での質問と回答など
  
 質問 8/8 
  ◎ユニットの注文は後回しにしました。
   とりあえず箱を作り始めようと思います。
   箱の角にR5程度の丸みをつけることは可能でしょうか?
   (自分で安物ルータでつけようと思います)
   内部も塗装したほうが音もよいのですか?
   よろしく願いします。
 
 回答 
  ◎R加工は当方では行っていません。
   これは本人が行うものです。
   丸みは問題ありません、できますがやりすぎはいけません。
   それから左右同じにする事が大事です。
   又音道は角型ですが、ここに丸みを付ける事も考えてください。
   内部は塗る事で板も締まり、音道の空気漏れも無くなるので
   塗った方が音はよくなります。塗り方は2回塗りで十分です。

 設計図の到着 8/15
  ◎本日鬼目ナットと設計図が届きました。昔の書籍の一部?
   亡き長岡氏の記事でしょうか、語り口が非常に懐かしく読みました。
   何か子供のころの高級プラモデル(といっても1500円ぐらいの
   タイガー戦車でしたが)
 を買ってもらった夜のような、うきうきした
   日々を送っています。
 
 質問 8/16
  @今気がついたのですが、2枚目の展開図(設計図)は
   2台分だと思うのですが、実際のカットサービスはすべて
   1台分ですよね?

  Aそれと4×8(および4×4)の端材はかなり出ると思うのですが
   端材は送っていただけるのでしょうか?(でか過ぎて送料の方が高く
   なっちゃうから無理?)

  BほかのHPで見るとホーンの途中に三角の材をいれて、音道の
   コーナーにもRをつけているようなものも
ありますが、これもやった
   ほうがよいのでしょうか?


  回答
  @
スーパースワンの場合は2.5枚になります。
   上は2枚使用します。下は0.5枚です。3×6の約半分です。
   これで2枚分になります。
   設計図の数字で判断できます。上の5はもう一枚ありますので
   5と5になります。下は初めから21と21となっています。
  A
経済的に4×8を3×6にしてカットしますが余りは出ます。
   当方では余りは全て送りますので、余りの板は使用可能です。
   何か作る事もできますので捨てないでください。
  B音道は曲線か一番よいのです。余りの板も使えますので
   やったほうがよいです。
  
 質問 9/13
   ◎T100の使い方ですが、裏板(ターミナル取り付け板から内側に
   向かって)
から、ギザギザワッシャー、ギザギザワッシャー、平ワッシャー
   ナット、ナット(ロックナット)で、
先端にケーブルのはんだづけ
   いいのでしょうか?
   ワッシャーとダブルナットの意味がよくわかりません

 回答
  ◎T100の取付けは質問が多くくるものです。
   この件はフォステクスより具体的に取付図を送ってもらい手作り
   スピーカー基礎講座@-3に載せました。
   緑川さんには間に合いませんでしたが、載せるきっかけと
   なりました。 

 塗装について 10/25
  ◎内部の板のRと三角板の取り付け、塗装もしてみました。
   板のカットの正確さと、そりもまったくなく大変よい材料でした。
   内部はワシンの一液ウレタンの2回塗り外部はステインで色付け
   ワシンの2液性ウレタンのサンディングシーラー2回塗り→ペーパーがけの
   工程を2回繰り返し、上塗りも2液性のウレタンの2回塗り→
   #400空研ぎペーパー研磨を2回繰り返したあとに
   #1000で水研ぎ、コンパウンドで鏡面風に仕上げてみました。
 
  ◎こんなこった塗装は初めてで、多少削りすぎて色を落としてしまった
   場所も出てしまいました。
フィンランドバーチは、実は木目が美しい
   ことに気がつき、やってみましたが、
本来の色ではなくなってしまったの
   で「らしく」ないのですが、結構満足しています。

 完成して思った事 10/25
  ◎音はやはり10cm1発としては驚愕の音です。音を出し始めて
   3時間ぐらいでみるみる音が落ち着いてきました。

  ◎以前FE83でミニブックシェルフを作って、トランペットの音が非常に
   美しく、
定位がよかったのを覚えているのですが、スワンはさすがに
   雄大な音がして、
定位はびしっと決まる感じです。
   比較は古い1000Mですが、
フラット感はやはり1000M、定位感
   とか音の存在感はスワンです。

  ◎できればボーカルの声にもう少し艶が欲しい気がしますが、セッティング
   とかをもう少し工夫してみます。
  
  ◎使いこなしは難しいスピーカのようですので‥
   まだ少しづつ音が変わっているように感じます。まだエージングが
   必要かもしれません。
 
 完成して思った事 10/28 
  ◎お褒めに預かり大変光栄です。ありがとうございます。
   が、実際は角の部分で色付けのステインを削りすぎて白く
   なってしまい、結構みっともないところもあります。

   心残りもあるのですが、確かに木目はきれいに出ました。
 
 ◎フィンランドバーチは木目がきれいで、本当は杢になって
   いるところを
もうちょっと黄色系の色で仕上げてみたかった
   のですが、
上塗りしてどう色が変わるのか経験不足でよく
   わかりません。
 
 ◎音がやはり変わってきました。ボンつきが少なくなってきて
  低音がしまってきたような気がします。

  音が前に出てくるようになった感じで、紙くささがほとんど消え
  てきました。

  (耳が慣れてきただけ??)
 
 ◎低音のですぎをおさえるため
  エンクロージャの下に耐震用のエラストマーをはさんで、5cm
  持ち上げてみました
  ちょっとあげすぎた気もするので、2cmぐらいに変えてみようと
  思っています。
 
 ◎まだ、真ん中の空間部への石の充填はしていないのですが
  この日曜日にしてみようと思います。
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 製作写真より


              R加工しているフィンランドバーチ合板


                ボディの内部構造(内部も色塗り)


                  後ろ側より(ヘッドにはT100)


                   前の側より

        
                    美しい木目
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   緑川さんD-101Sスーパースワンの製作ご苦労様でした。

 
◎とても美しい作品に仕上がりおめでとうございます。全体にR加工が
  生きています。スワンは白鳥なので、丸型にすると角がとれて音にも
  よいと思います。
  ここまでやった事でのご苦労は大変だったと思います。作る喜ぶや
  期待感が多いと、製作中は忘れるほど没頭できたと思います。

 ◎このページの写真や質問などは、これからスーパースワンを作り
  たい方へのよい手本になります。

 ◎スーパースワンは10cmですが、音そのものは20cmに負けない音
  がでるバックロードの傑作です。
  スーパースワンは後面開口ですので、後ろの壁を利用すると音場感
  は拡がります。ですからセッティング変えると、音はどんどん変わり
  ます。
  これから楽しみがあってよかったですね。
  手作りスピーカーは完成してからも、又音へのこだわりは始まり
  ます。
   
 ◎又メールでそれからのスーパースワンを聞きたいです。

 
D-101Sスーパースワンを作りたい方へ
 
  スーパースワンのページ/基礎講座Bで解説しています。

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    ◎ネットで作る手作りスピーカー
     手作りスピーカーはネットで作る時代
     自分で設計したものも合板カットします。

     質問/返事/設計図をエクセルで作り添付で送る/返事
     のようにネット(メール)ですから瞬時に、送り読む事ができるのです。
     E−合板カットサービスでは、自分で設計図を作成した方の
     注文も受付けています。

   ◎手作り愛好者の為のE−スピーカーサービス
        [手作りスピーカーをネットで作ろう]
       ユニット等の販売もしています。
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   ◎E-合板カットサービスでは合板のカットを致します。
     ユニット等の同時注文もできるようにしました。
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